アルフォンス・ミュシャ展  Alfons Mucha

忙しくてつい行きそびれていました新国立美術館で開催されている大好きなミュシャ展、本日最終日に行って参りました。
入場まで100分待ち、それも炎天下の外で・・・  そうして建物に入ってさらに
30分程待たされやっと展示室に・・・  やはり中もごった返していました
いつも思うのですが、この中に本当にミュシャが見たい人ってどのくらいいらっしゃるの
かなと・・・。
明らかに東京見物のついで、明らかに話題の展示会だから、明らかになんだか分から
ないけどチケットもらったから来てみたの・・・的な方の多いこと・・・
それは作品の鑑賞の仕方で分かりますね。
ホントにもう・・・  といつも思うんです。
さて、頭を切り替えてと・・・
私とミュシャの出会いは今から40年ほど前のこと、それもカリフォルニアのサンタバー
バラという街の雑貨屋さんです。 古びた壁に大きなミュシャのポスターがかかっていま
した。
初めて見るミュシャです。あまりの美しさ、繊細さに感動したことを今でも覚えています
沢山の絵葉書を買いあさったものです。
私の父が絵画が大好きでしたので実家には美術全集が幾つもありました。子供の頃から
それらを鑑賞していましたので有名な作品はほとんど見ていましたし、好きな作品もいくつかありました。
けれどその全集の中にミュシャはなかったのです。


アールヌーボーの代表的アーティストと言われたミュシャですが、今回のミュシャ展は
今までみたこともないミュシャの絵でした。悲惨な作品の中にもミュシャらしい本質的な
心の優しさがにじみ出ていると感じざる得ない作品ばかりでした。
ミュシャはフランスで大成功しましたが最後はヒトラーにより気の毒な生涯を終えたと
聞いています。 一度は画家を夢見たヒトラーのジェラシー?もあったのでしょうね。
やはりミュシャは本場プラハの美術館で静かに見てみたいと思います。
ルーブルより、オルセーよりプラハの美術館に行って、もう一度私の初恋のミュシャに
逢いたいと思ったそんなミュシャ展でした



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