リンゴのミルリトン Mirliton
10月最後のお教室はフランス、ノルマンディー地方の焼き菓子 リンゴのミルリトンを
作りました。
『 ルーアンのミルリトン 』 と別名で呼ばれるほどノルマンディー地方の街、ルーアン
と結びつきの深い焼き菓子です。
ノルマンディー地方はバターや生クリームなどの良質な乳製品が作られることで有名で
また、リンゴの産地でもあります
その地方で昔から作られているミルリトン・・・サクサクのパイ生地に近いフォンセ生地
にリンゴをダイス状にカットしてキャラメリゼしたものを入れて生クリームと卵とお砂糖
アーモンドパウダーと、これが美味しさのキーポイントのノワゼットバターを加えたアパ
レイユを流して焼きあげた美味しいミルリトン。
アパレイユの上にたっぷりの粉糖をかけて1時間程焼きあげる間中、キッチンには
リンゴの良い香りがします
ミルリトンとは 『 騎兵さんの帽子 』 と言う意味で、焼きあげた形が帽子に似ている
という説と、その騎兵さんの帽子に着いていた飾りに似ていると言う説がありますが、
帽子の画像がないので何とも言えないのですが・・・でも、そんなことより、この季節の
美味しい紅玉リンゴを使って焼きあげたお菓子ですから美味しくないわけがありません
香り高く入れたお紅茶と焼き立てのミルリトン・・・それにちょっとバニラアイスクリーム
を添えれば、もういくつでも食べられてしまう罪なお菓子でもあります。
今回は20cmのタルト型で大きく作りましたが本来は6cmくらいの小さな型で一つ
ずつ焼きあげます。
フランスでは地方によってパイ生地にアパレイユをながして焼くシンプルなお菓子が
あります。それがニースではクルミ入りになったりパリではオレンジの香りのするもの
になったりと地方によって特色があります。
ノルマンディー地方はサクサクのパイ生地にリンゴと生クリームたっぷりのノワゼット
バター入りのアパレイユのミルリトン・・・
ルセットをご用意していますので、ぜひ、お試しください。 美味しいですよ~