サヴァラン

 

 

 

サヴァランってケーキ、ご存知ですか?

今はババと言った方が分かりやすいでしょうか? 最近はあまり見かけなくなったお菓子の一つです

が、時々、作りたいと生徒さんからリクエストされます。それもご年配の方が食べたいけれどお店に

売っていないの・・と。 ですから、作ってあげたい!と言ってレッスンにいらっしゃいます。

 

子供の頃、町のパン屋さんで飛び切り美味しいサヴァランを売っているお店がありました。そこは

プリンとサヴァランが美味しくて、母によくおねだりしていました。サヴァランはチョッピリ洋酒

が効いていて、なんか大人のお味~! と子供心(幼稚園時代にです)に思ったものです。

サヴァランはブリオッシュを洋酒を効かせたシロップに漬け込んだお菓子ですが、今食べると懐か

しいお味のお菓子ですね。ですから、パン屋さんでも作れたのでしょうね。

サヴァランの由来はポーランドの王様がクグロフにラムをかけて食べたのが始まりで、それが美味

しかったので王様はお気に入りの『アラビアンナイト』からアリババと命名し、それがババとなり

フランスの食通のブリア・サヴァランにちなみサヴァランと言う名前になったと言われています。

ブリオッシュのザクザクした生地に洋酒のシロップをたっぷりしみ込ませ、シャンティを絞った

シンプルなお味、私はシャンティの下にマーマーレードを入れて食べるのが好きです。通常は

ブリオッシュにアプリコットジャムを塗りシャンティを絞りますが、こうすると甘いんですね。

写真のサヴァランもシャンティの下にマーマーレードが隠してあります。マーマーレードのほろ

苦さと甘い洋酒のシロップが何とも言えずに美味しいと思います。お酒好きな方は洋酒を多めに

どーぞ!

洋酒はキルッシュでもグランマニエでもコアントローでも良いと思います。

市販のブリオッシュを買ってきて、レンチンし、温かいうちに洋酒のシロップに漬け込めば、

なーんちゃってサヴァランの出来上がりです。お時間の無い時はこの方法でお試し下さい。

(マーマーレードは忘れずに!)

 

 



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