成人式の思い出 Coming of Age ceremony
昨日は成人式、それも生憎の大雪・・・ なにもこんな日に大雪が降ることないのに
お天気の神様もちょっと意地悪です・・・
テラスに降る雪を見つめて36年前の自分の成人式のことをボーっと考えていました。
18才の私は成人式のお祝いも着物も要らないので、アメリカに行かせて欲しいと
毎日のように両親に訴えていました。今考えると親不孝?な娘だったと思います・・・
兄二人がいるものの少し年が離れて生まれた初めての娘・・両親は成人式をとても
楽しみにしていたことでしょう・・(どんな着物を作ろうかと楽しみにしていたようでした)
けれど当の私はそんなものに全くの興味なし、親の希望した大学もまったく無視
とにかくアメリカに行きたくて行きたくて・・・・毎日のように両親に訴えていました。
とうとう、両親も根負けをし、その年の夏休み1カ月をカリフォルニアのサマースクール
に行かせてくれたのでした。当時、着物を作るよりはるかに高かった費用です
そのアメリカでの生活で私の人生観は大きく変わり、当時全てに自信のなかった私は、
” ありのままの自分で良いのだと・・・無理して他人に合わせることも流行に乗る必要
は少しもないのだ ” ということを学んできました。また、人に頼らず、常に自分の頭で
考えるということと、ボランティアの精神もアメリカで学んだことでした。
振袖を着ることはなかったですし、成人式にも出席しませんでしたが私は私の選択が
間違っていなかったと今、36年経ってあらためて思います。
両親には申し訳なかったのですが、当時海外に行くとなると、今生のお別れのように
お友達が総出で羽田に見送り来るという時代でした。
さて、成人式当日はというと私は横浜港から海を見ていたのでした。
写真は21歳の初釜前の唯一の着物の写真です。(成人式の写真がなかったので
せめてもと親孝行 用にと撮ったものです・・・・生意気そうですね~